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東京

STEP3

地質を知ろう(Ⅱ) 粒径や硬さで分れる4種の地質と特徴

あなたは、自分の土地が本当に安全かどうか、不安に思ったことはありませんか?


もしも大地震が起きたら、自分の家は液状化や崩壊などの災害に遭わないでしょうか?

そんな不安を解消するためには、地盤診断が必要です。


地盤診断とは、土地の地形や地質を調べて、そのリスクを評価することです。

地盤診断を行うことで、安全で快適な土地選びや建築計画ができます。

また、建築基準法や耐震基準に基づく設計や施工にも必要です。


しかし、一般的な地盤診断は、地盤を掘削するボーリング調査などを伴い、費用や時間がかかります。また、その評価には専門的な知識が必要です。


そこで、この記事では、【無料でできる地盤診断マニュアル】として、典型的な地形と地質、その他の専門知識について、できるだけ簡単に解説します。

そして、インターネットで公開されている地形図や地質図、ボーリング柱状図を利用して、その土地の状況を【無料】で調べる方法を紹介します。


さらに、この記事では、ボーリング柱状図データだけで通常は判断が困難な地層区分や液状化診断ができるサービスも紹介します。

このサービスは、現地調査や掘削などの費用や時間がかからず、地質の専門家による信頼性の高い診断結果が得られます。


あなたも今すぐ自分の土地の安全性を確認してみませんか?

地形と地質の基礎知識から学ぶ地盤診断の必要性と方法についてご一緒に見ていきましょう。


この記事では、「STEP3 地質を知ろう(Ⅱ) 粒径や硬さで分れる4種の地質と特徴」について、まとめています。


他の記事をご覧になりたい方は、気になる目次の項目をクリックしてください。


 

【目次】 

自分で地盤診断をする前に覚えよう 5個のSTEPと18個のWORD


●STEP1 地形を知ろう 5種の地形と特徴

WORD.1 | 山地

WORD.2 | 丘陵地

WORD.3 | 台地

WORD.4 | 低地

WORD.5 | 人工地形


●STEP2 地質を知ろう(Ⅰ) 時代で分れる3種の地層と特徴

WORD.6 | 人工層

WORD.7 | 沖積層

WORD.8 | 洪積層


●STEP3 地質を知ろう(Ⅱ) 粒径や硬さで分れる4種の地質と特徴

WORD.9 | 粘性土(粘土・シルト)

WORD.10| 砂

WORD.11| 礫

WORD.12| 岩盤


●STEP4 柱状図を知ろう 柱状図の見かたと地質判定方法

WORD.13| ボーリング柱状図

WORD.14| N値


●STEP5 地盤診断に必要な図面を知ろう

WORD.15| 地形分類図 

WORD.16| 地質図

WORD.17| 地質断面図 

WORD.18| 液状化マップ 




STEP3 地質を知ろう(Ⅱ) 粒径や硬さで分れる4種の地質と特徴

粘性土から岩盤まで!地質の種類と特徴を知って、安全・安心な生活を送ろう


あなたは、自分が住んでいる場所の地質についてどれくらい知っていますか?


地質は、土や砂、礫、岩などの物質の組成や性質を表し、地盤の耐震性や浸水性、排水性など、私たちの生活に大きな影響を与えます。


しかし、多くの人は、自分の住む場所の地質についてあまり意識していません。

それは、危険なことかもしれません。


この記事では、日本における主な地質の種類と特徴をわかりやすく紹介します。

地質を知ることは、あなたの生活をより安全・安心にするためのヒントになります。

ぜひ、最後までお読みください。


 

WORD.9 | 粘性土(粘土・シルト)


9.1 | 粘性土とは

粘性土は粒径0.075mm未満の粒子を主体とする土です。

粘性土は粒径によってシルトと粘土に分類されます。

シルトは粒径が0.005mm以上0.075mm未満の土です。

粘土は粒径が0.005mm未満の土です。


・粘性土は粒子同士がくっついていて、粘り気があります。

・粘性土は水を通しにくく、乾燥または水分を含むことによって土の性状が変化しやすいです。


9.2 | 粘性土の特徴

・粘性土に外から力がかかると、空気や水が抜けて土が縮む「圧密沈下」を発生させます。この圧密沈下によって建物が傾いたりひび割れたりする原因になることがあります。

・粘性土は粘り気があり液状化しにくいですが、盛土や埋土などでは粘り気が弱くなり、液状化する可能性があります。



WORD.10 | 砂


10.1 | 砂とは

砂は粒径0.075mm以上2mm未満の粒子を主体とする土です。

・砂は粘性土より粒子が大きく水をよく通します。

・砂は大きい粒子がかみ合って圧密沈下しにくいです。


10.2 | 砂の特徴

・砂は地震(振動)によって液状化を起こしやすい特性をもちます。

特に緩い砂は液状化しやすいです。

・砂は水を通しやすく粘り気が少ないため水によって流出しやすいです。



WORD.11 | 礫


11.1 | 礫とは

礫は粒径2mm以上75mm未満の粒子を主体とする土です。

・礫は砂より粒子が大きく水を良く通します。


11.2 | 礫の特徴

・粘性土を含む礫や粘性土に挟まれる礫は液状化の可能性が有ります。

・粒子が大きいため、基礎工事や地盤改良工事などの施工性が悪くなる場合があります。



WORD.12 | 岩盤


12.1 | 岩盤とは

岩盤は地球の内部で固まった岩石で構成される地質です 。

・岩盤は一般的に地盤としての強度や安定性が非常に高いです 。

・固結の程度や風化の進行度によって硬岩や軟岩などに分類されます。


12.2 | 岩盤の特徴

・岩盤は亀裂や風化によっては地すべりや崩壊を起こす可能性があります。


以上が、主な地質の種類と特徴です。


準備ができたら、ジオネスト公式サイトの地盤診断マニュアルを活用して、実際に気になる土地の地盤診断に必要な図面を調べてみましょう

ジオネストでは、ご自身で地形を調べられるウェブサイトをピックアップして整理し、それぞれのウェブサイトの使用方法をマニュアル化して公開しています。


さらに、ジオネストは、ご自身で地盤診断ができないお客様に対して、地盤診断を代行するサービスを行っています。


このサービスは、現地調査や掘削などの高額な費用や時間がかからず、地質の専門家による信頼性の高い診断結果が得られます。


プロの診断が必要な方は、ぜひ、ジオネストのサービスをご利用ください。


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